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地政学的な緊張が再び高まるなか銀の価格は29.80 ドル近くまで上昇しました。
イランの核施設を攻撃する可能性のある方法についてジョー・バイデン米国大統領が議論。
米連邦準備理事会(FRB) が今月の政策会合で金利を据え置くと投資家は予想している。
金曜日の欧州取引中、銀価格(XAG/USD)はさらに上昇し、約29.80ドルとなった。地政学的緊張が新たになる中、安全資産への需要が改善したことでホワイトメタルが上昇した。アクシオスの報道によると、ジョー・バイデン米国大統領は、ドナルド・トランプ次期大統領の就任のわずか数週間前に、国家安全保障チームとイランの核施設に対する攻撃の可能性について話し合ったという。
アクシオスは、ジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)がバイデン大統領に対し、米国がイランの核施設を攻撃する可能性の選択肢を提示したと報じた。歴史的に、地政学的な不確実性が高まる中、銀などの安全資産への需要が増加しています。
さらに、入国管理の強化、輸入関税の引き上げ、税率引き下げが予想されるトランプ政権下で高インフレが予想されることも、タックスヘイブンへの需要を強めている。投資家がインフレに対するヘッジとして銀に注目しているため、銀の需要が高まる傾向にあります。
一方、米ドル(USD)は木曜日に急騰した後、金曜日には下落したが、これは投資家が日本時間午後15時に発表予定の12月ISM製造業購買担当者景気指数データに注目しているためだ。製造業PMIは48.4で変わらずと推定されており、工場活動が着実に縮小していることを示している。
米連邦準備制度理事会(FRB)が1月29日の政策発表で現在の緩和策を一時停止することが確実視されているにもかかわらず、10年米国債利回りは約4.55%まで低下した。
銀価格は20日指数移動平均(EMA)付近で反発し、29.85ドル付近で取引された。しかし、金属銀の見通しは、日足の時間枠で2月29日の安値22.30ドルから引かれた右上がりのトレンドラインを下回っている限り、弱気なままである。
14日間の相対力指数(RSI)は40.00を超えて反発した。この水準を超えて維持できれば、弱気の勢いは終焉を迎えるだろう。
下値に目を向けると、9月の安値27.75ドルが銀価格の重要なサポートとなるだろう。上値としては、30.90ドル付近の50日間EMAがハードルとなるだろう。
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